次男の車

この前帰省した時に、注文生産の会社にするか、スポーツタイプの国産車にするか迷っていると言っていた。
外車は注文して半年後の納車だから、今からなら冬のボーナスを充てればローンなして買えるが、国産なら今の中古を乗りながら新車を手に入れる日を楽しみにもう少し先に伸ばそうと。
それが、だ。まったく話に出ていなかった国産の中古を買ったとLINEが送られてきた。
どういう心境の変化か、価値観の変貌かよくわからない。
印象に残っているのは、彼の唯一無二の車好きの親友の談だ。
どちらにしようか半ば悩むのを楽しんでいると、彼はこうアドバイスしたそうなのだ。
要は、駐車場に停めてある自分の車を眺めてどちらがニヤニヤできるかだ。
おそらく、次男はココロを見透かされたと感じただろうと想像する。
その結果選んだのがこの車なのに違いない。
週末次男は帰省して、日曜日の午前中たっぷりかけて洗車して磨き上げ、その友人を伴ってドライブに出かけた。